歯ブラシひとつで こんなに違う?選び方のワンポイント

2022/04/01

こんにちは。院長の西野です。
春の陽気が心地よく、タケノコがおいしい季節になりました。
タケノコは『清掃性食品』と呼ばれており、
よく噛むことで、歯をきれいにしてくれる食材でもあります。

もちろん、歯をきれいにするためには
タケノコだけではなく丁寧な歯みがきが必要です。

現代では当たり前にある歯ブラシですが、
日本で一般的に使われるようになったのは、江戸時代。

当時は、叩いてやわらかくし、木を針でさいた
『房楊枝(ふさようじ)』という道具が使われていました。

今では機能性やデザインにおいて、
実にさまざまな種類の歯ブラシが発売されており、
そのぶん選択肢もたくさんありますね。


ところで、皆さんは歯ブラシを選ぶ際、
「どのような点」を重視して選んでいますか?


実は、歯ブラシの選び方を間違えると、
せっかく丁寧に歯を磨いていても、
汚れを落とせていないことも。

歯ブラシを選ぶ目安のひとつ、
それはブラシ部分の大きさ、
つまり「ヘッドのサイズ」です。



■「最適な歯ブラシ」は「人それぞれ」?

たとえば、
ご自身のお口に対して大きいヘッドの歯ブラシ
を使っていると、
お口の中で動かし難い、
奥の隙間に入らない、
といったことが発生してしまいます。

逆に、お口の中が大きい方にとっては、
小さなヘッドだと磨き残しが発生してしまうことも。


とはいえ、
大きいヘッドには
「一度に磨ける範囲が広い」、

小さいヘッドには
「奥歯や歯並びが複雑な部分に届きやすい」、

といった、それぞれのメリットもあります。


大切なのは、
ご自身のお口の状態に合っていること
なのです。




■歯ブラシ以外のケアグッズ

ところが、
「お口の状態に合ったヘッド」の歯ブラシを使っても、
実は約6割程度しか
プラーク(歯垢)を落とすことができません。

そこで役に立つのが、
・フロス
・歯間ブラシ
・タフトブラシ
などの『補助的清掃用具』です。


<フロス>
フロスには糸タイプとホルダータイプの2種類があり、
糸を「歯と歯の間に入れて擦る」ことで
歯の隙間をきれいにする道具です。

<歯間ブラシ>
歯間ブラシは、その名の通り
歯と歯の間に使うブラシです。
フロスと似ていますが、
フロスよりも「ちょっと隙間が広い部分」に適しています。

<タフトブラシ>
そして、「歯並びの悪いところ」や、
「奥歯のみぞ」のように
「通常の歯ブラシでは毛先が届きにくい場所」には
タフトブラシがおすすめです。
先が細く尖っているため、
細かいところまでしっかり磨けます。




これらの補助的清掃用具を使用すれば、
歯垢除去率を8割程度まで上げることができます!


もちろん、
毎日欠かさず使うのがおすすめ!

…ですが、慣れないうちは
「手間が増えて面倒だな」
と感じることもあるかもしれません。


そんなときは「週末だけ」など
「できる日だけ」でも構いませんので、
ぜひチャレンジしてみてください。

皆さんのお口の健康維持のためにも、
少しずつでも習慣化していただき、
いずれは毎日の習慣
としていただければ幸いです。



しかし、せっかくのケアグッズも
使い方や選び方を誤ると、
かえってお口を傷つけてしまうことがあります。

当院の歯みがき指導では、
そのような点も含めてアドバイスさせていただきますので、
気になることがあれば
いつでもお気兼ねなくお声がけください。

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